「うんこに咲く花」という
とんでもない本の著者と

月灯 -Ghetto- という
とんでもない店のオーナーと

似てない似顔絵師という
とんでもないパフォーマンスを

しているただの変なやつのブログ。


にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ


ブログランキング参戦中。
面白いと思う方だけでいいのでクリックお願いします。




路上出版新刊ついに発売!!
うんこ3.jpg
うんこに咲く花3〜ヨーロッパ・中東編〜 1500円(税込み)

2011年04月10日

ノンフィクション1


IMG_0445.JPG


初めに、今回の地震で被災をされた方々、現在被災地で苦しんでいる方々に、改めて心からお見舞いを申し上げます。


今回の日記は、自分自身がこの目で見た現実を絶対に忘れないように、そして今何かしたいが何をしたらいいのかわからない人たちへ少しでもヒントになれればいいと思い書いています。

何事も隠さず全て書くつもりです。

この日記を見て不謹慎だとか、不快に思った方が1人でもいれば削除します。
宜しくお願いします。


ノンフィクション1


水曜の夜中から今日の朝まで宮城県石巻市に行って来た。

火曜日の花見でJamHouseというシェアハウスのオーナーのこうすけさんから
「石巻市に200人前の炊き出しを届ける」という話を聞いて、
「連れてって下さい!」と二つ返事でお願いをした。

確かに花見シーズンという年に1回の似顔絵のかき入れ時や、今携わっているtabibonプロジェクトの締め切りや、明日のイベントのネタ合わせや、バイト先の復帰など、やることは山ほどあったがそんなことは全く眼中になかった。


現地の状況を知りたい。
今何が必要なのかこの目で確かめたい。

そんな想いでいっぱいだった。


でも一番確かめたかったのは、

「自分がこれまでやったことは本当に必要なことだったのか。」

ということだった。


被災から2日後にうんこと書いて座った。

たった1万円足らずのお金で被災地に行くとか言ってみんなに止められた。

たくさんの人が被災者の方のことを思って集まった支援物資にまぎれて俺だけうんこの本を40冊送ってもらった。

そして今後の笑顔のためとか今自分のやれることだとかいってマクドで本を作る日々。


これら全てが、本当にやってよかったのか?本当に今やることなのか?本当に被災地の為になっているのか?をこの目で確かめたかったんだ。



水曜日。

集合場所に着くなりそんな想いすら本当にちっぽけだったことに気づく。

大きなバンの中には200人分の炊き出しの道具はもちろん、支援物資、被災地の泥掃除のお手伝いをする為の道具、キャンプ道具、自分たちの3日分の食料など大量の荷物が積んであった。

それに比べて俺は上下ジャージにジャンバーを羽織り、
バックパックの中にはしょぼい寝袋とうんこ20冊のみ。

一体何をしにいくねん!
と自分で自分をつっこむしかなかった。

あわてて余っている長靴とゴム手袋をJamHousuの人に借りバンに飛び乗った。


木曜日。

石巻市に着いた。

昼過ぎに向こうのボランティア団体のリーダーと合流し、高台にある神社から街を見下ろしながら、これまでの出来事や今何をしているのかを聞いた。

街は壊滅状態。
ここが本当に日本なのかと目を疑う。
海外でよく見る遺跡とかよりよっぽどひどい。
もう何が家で何が道路でどこに人が住んでいてどこを船が通るとこなのかとかわからない。

リーダーの彼はまだ大学生らしい。
東京の大学に在籍してるのにも関わらず地元に飛んで帰って来て復興の為に飛び回っているとのことだった。

もし俺の地元がこんなことになったら俺は彼のような行動を起こせるのだろうか。
そんなことを思いながら街を見下ろしていた。


数時間後、泥掃除を手伝うことになった。

家の持ち主と思われるおじいちゃんが俺たちの前に現れて、「お願いします。」とこれでもかって丁寧に頭を下げていった。
ここでもまた自分が来た理由の小ささに胸が痛くなった。

ドロドロの家の中。
水が上がって来たのか、胸の高さくらいにある一直線の線。
おじいちゃんの趣味と思われるカラオケ道具が散乱し、壁に貼ってあった表彰状も濡れていた。

まずは畳を外に出す。
水や泥を含んだ畳は大人4人でも声を上げてやっと運べる重さだった。

そして泥掃除をし、水で汚れをながし、デッキブラシで床をこすった頃には、
あたりはすっかり暗くなっていた。

こういった家だけで1日1000件もの依頼の電話がボランティア本部に来るとのことだった。


別れていた炊き出し部隊と合流し、山下小学校で炊き出しを配ることになった。
俺が着いた頃にはもうすでに行列が出来ていて、山下小学校に避難している方に温かいそばを配っていた。
動けない人もいるのかみんな5人前、10人前と注文していく。


俺はその最後で持って来たうんこの本を並べ、

「本当に申し訳ないんですがこれが僕の唯一持って来た物資なんですが、
暇な時でいいんで読んでもらえないでしょうか?」

「こんな本だけでごめんなさい。」

と謝りながら一言ずつサインをし、本を配った。


「本を読むと何も出来なくなるからいいや。」と当然断る人もいたが、
「本当に書いたんですか!」や「じゃあ1、2両方頂こうかしら。」と喜んでくれた人がいたり、「◯◯ちゃんへって一言サインを書いて下さい。」っていう人まで現れた。

受け取って貰えただけで本当に涙が出るくらい嬉しくなったのは初めてだった。


でも「似顔絵描きましょうか?」って言う言葉は出てこなかった。
ましてや「写真を撮って本に載せる。」なんて言葉なんか死んでも言えなかった。


俺にはもうひとつやることがあった。
それはいつもお世話になっている美容師HDKから預かった『美容師セット』を避難されてる方から美容師を捜して届けるという使命だった。
聞くと理髪店をしていた人が一人いるとのことで、中学生の女の子に体育館に案内してもらった。

体育館に入ると避難している方と市役所の方との話し合いの途中だった。
市民の方はこれでもかって勢いで役所の人を攻めていた。
その光景は本当に見てられない光景だった。
一人一人の命が掛かってるんだって思った。
なんで俺はここにいるんだろって、何をしにここにノコノコとやって来たんだろうって本気で思った。

話し合いは結局話がつかないまま終わり、俺は理髪店の人を女の子に紹介してもらった。
マスクをした50歳くらいの女の人に「これ知り合いの美容師の方に預かって来たんですがもらってもらえますか。」と尋ねる。

その瞬間、女の人は袋に入った道具を広げひとつひとつ確認し、頭を丁寧にさげてから、俺の目を見てこう言った。


「ありがとうございます。」

「これでみんなを綺麗にできる。」

目には涙が溢れていた。


「俺は何もしてないんです。」

「その美容師さんが全て手配して、その方は今日被災地にいって、みんなを喜ばせたいって思ってて。。」

何もしてない俺にそこまで頭を下げてお礼を言ってくれるその女の人に、早く頭を上げてもらおうと必死に説明をし、HDKの連絡先を尋ねられた後、逃げるようにその場を去った。


その後、山下小学校のリーダー2人とJamHouse組と明日の炊き出しのことについて話し合った。

リーダーの1人は20歳くらいの男の子だった。

「ボランティアの人たちがどういう気持ちでここに来てくれてるか知りたいんです!!」

今日くらいは少しでもリラックスできるようにと持って来た泡盛により、話し合いはすごく熱くなったが、熱くなれば熱くなる程、俺にとっては居場所がなかった。


その後、ボランティア団体専用のキャンプ村に行ってテントを張って、みんなで少しゆっくりしてた。


はぁ、疲れた。
今日はほんまに長かった。

やっと寝れる。
そして明日も精一杯頑張ろう。


そう思い、寝袋に入ってから5分後にその出来事は起こった。





posted by おっくん at 00:31| Comment(0) | 近況報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。