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2011年05月26日

オンザロードレポートその3『ブンブン後編』



-前回のあらすじ-
災害ボランティアオンザロードに参加して2日目。
俺たちの班は『ブンブン』というお店のガレキ撤去の依頼を受ける。
ドンキホーテをひっくり返したような店内で待っていたのは永遠と続く布ループだった。
と、そのとき布ループパートナーであった大沼さんの腕に異変が起こる。
笑いながら彼が見つめていたもの。
それは力が抜けたブランブランの腕。
そして彼はこの後とんでもない行動を起こすのであった。
http://unkonisakuhana.seesaa.net/article/203914121.html



IMG_1056.jpg



大沼さんがいない!!


布ループパートナーを失った俺は、手の余っている男性に声をかけ、また布ループの輪廻のなかに戻った。

俺の腕も限界はとうに超えていて、レッドブル効果なのか気合いなのか意味の解らないアドレナリンの分泌により、なんとか布を車道の向こう側へと引きずり出していた。

しかし俺の思考はひとつのことだけをとらえて離さない。

大沼さんが消えた。
絶対にサボっているに違いない。

だがそんな思考は決して大沼さんを責める為に頭を離れなかったわけではない。


俺が気になっていた本当のところは。。。


『一体どうやってサボっているのか?』


俺も幾度となく試したサボるという行為。
石が長靴の中に入ったんだ。とほんの小さな石を長靴から出して休んだり。
巻いているタオルがずれたともう一度巻き直したり。
布を広げる作業に手こずるふりをしたり。

しかしそのどれもが、みんなが必死に作業している姿を見るとついつい体が動いてしまい、サボれたのは多くてほんの15秒くらいだった。

それくらいみんなトランス状態なのだ。


さて俺が何度も失敗したこの現場で、
大沼さんはどんな裏技を使ってくるのだろうか。

俺はワクワクしながら無我夢中で大沼さんの姿を探した。


いた!!!!!!!!


しかし大沼さんの姿を見た瞬間、俺は度肝を抜かれた。

あんなにブランブランの腕だった大沼さんが、、、


見たこともない大きな物体を持って現れたのだ。


布のようなものに包まれたその物体。
大きさはざっと冷蔵庫くらいはあるだろうか。

大沼さんのはその物体をすごく強張った表情で担ぎながら、ゆっくりと車道を渡って来たのだ。

大沼さんの必死な表情。
一歩一歩、力強く踏みだす足。

その姿を見て俺は今まで頭の中から離れなかった勝手な大沼さんのイメージを責めた。


俺の考えがあまかったのだ。
「サボる」なんて言葉はきっと俺みたいな人間の器の小さいやつがいう言葉なんだ。
この人は決してサボってなんかいなかった。
この人は俺なんかと比べ物にならないくらい器の大きな人なんだ。


俺は堪え切れないくらい感情が高まって思わず叫んでしまった。


「大沼さんもう少しです!!!」

「頑張れ!!!」


大沼さんは一点を見つめている。

もうゴールはすぐそこだ。

限界を超えているのだろう、腕が震えている。



「重たかったら手伝いましょうか?」

これ以上、苦しそうな大沼さんを見ていられなかった。



すると大沼さんは俺の方をちらっと向き、

心配するなと言わんばかりに俺を見つめ、

やさしい声でこういった。



「大丈夫。」



「この中身、発泡スチロールだから。」




さ、



さっ、



サボっとったんかい!!!!!!!!!!



俺の前で2、3度その物体を軽々と持ち上げる動作をし、大沼さんはまたどこかに消えていった。





posted by おっくん at 23:43| Comment(0) | 石巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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